夜空のドラゴンズ

中日ドラゴンズ応援ブログです。

老舗球団 中日ドラゴンズの活躍に私的な意見など書いていきたいと思います。

禁断のオリンピック

今日の中スポでは大野がオリンピックのエースを張れるのではというものだった。菅野、有原がMLBに移籍となれば、沢村賞をとった大野の名前が挙がってもおかしくはない。実質的にはエースは、ソフトバンク千賀、オリックス山本。次点に大野という図式かもしれない。ただ年齢的に大野は上になるため、投手陣の柱もしくは心のよりどころという点が求められる存在になる得るかもしれない。


ただ、私は・・・私というか、昔からのドラファンはオリンピックに深い傷があるというか。あの2008年のオリンピック。その後、中日ドラゴンズが国際大会に対し、鎖国となる原因となった大会が未だに傷となって・・・


まあ実のところ私自身はそんなに深い傷ということでもない。子供のころ見ていたら傷になったかもしれない。


星野監督が率い、川上、岩瀬、荒木、森野が参加した。予選では井端もいたが、たしか足にデッドボールをくらって外れたような覚えがある。


星野監督はドラマチックに演出するのが得意だった。台湾の予選では敵の応援がすごいので、苦労する。中国は水が飲めないので大量の飲料水を日本から持っていく。金メダルしかいらない。ちょっと悲壮っぽく演出しても、余裕で日本が優勝するだろうみたいな感じはあった。最大の敵、アメリカはどちらかというとマイナー中心の選手編成。WBCでは日本が世界一になっているということもあった。


驚いたのは、キャンプの時、12球団視察として、星野さんが中日のキャンプに来ていた。落合さんも、どんだけでも協力しますよということだった。これは社交辞令だとは思ったが、星野さんは遠慮せず主力をオリンピックへ連れて行った。荒木、森野、川上、岩瀬、みんな俺がプロへ入れた選手だといわんばかり。実際、言っていたし。


おかげで好調だった中日はペナントレースで力が十分発揮できない。当時はオリンピックがあってもシーズンも同時に続行というハンディを強いられたからだ。それでも勝てるという落合さんの計算はあったと思うが、私は星野さん、持っていきすぎだ。という感じだった。


結果、日本は決勝トーナメント敗退。それどころか3位決定戦も敗退。それだけないらいいが、岩瀬、川上が決勝トーナメントで揃って敗戦投手となるという。2人は帰国後、1か月は出てこれなかった。これも痛くペナントに響いた。


その後、2009年のWBCには中日の選手は派遣されなかった。落合さんが選手を守ったとも考えられるが、何か心を閉ざしてしまった中日ドラゴンズ。


あれから12年。低迷期を脱出したドラゴンズ。しかも対外的には開放的とはなったが、ひそかに当時の傷を引きづっているような感じもある。当然、非協力的だったチームに対しては無言の差別もあったかもしれない。


まあその傷から脱出する機会が来たともいえるかな。大野や高橋が参加して活躍してくれれば・・・・いや、もし当時と同じようなことに遭ったら・・・・という恐怖感もある。


でもいつかは破らなくては。幸い、日本での開催なので気分は楽。ただ絶対優勝、金メダルという重みは背負わなくてはならない。プロ野球ファンは一見、サッカーほど熱くはないかもしれないが、日本野球は当然、優勝するという上から目線も持っている。そこがわりと怖いとこなんですけどね。


私は国際大会で中日の選手がっていうこだわりはないのだけど、シーズン中断期間があるものの、シーズン中に行うのだから、怪我が怖いしね。セリーグ優勝、日本一のほうが私は必要なんだけど、あいつら出場できるのにしなかったと言われるのも癪だしね。


パーーーっと国際大会で一花!ここで咲かせてもいいかなと。


最近、あの北京五輪のことはタブーになっていて、他球団の選手もあんましいい風にはおもってないだろうなと思っていたのですが、里崎さんが当時、同郷の川上とバッテリーを組めたことは、とても感動的だったということを言っていた。


やってみること。これも大切で、失敗したからと言って、すべてが失敗でもなかったということで何かが残るということを信じたいですね。

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