昨季の木下の活躍は予想外だった。里崎チャンネルでは2021年に中日で活躍するのは木下ではないかということだった。

黄金期終了時、まだ谷繁は現役であったが、もう引退へのカウントダウンが始まっていた。後釜を早く育てないと！ということでまず抜擢されたのが杉山と桂。桂がリードかと思う割れたが、杉山が追い上げ、途中レギュラーを掴んだかに見えた。スタイルは中尾に似ていて打撃ももともとは6大学の3冠王というセンス。達川コーチの指導もあって、順調に見えたが、翌年、極度の打撃不振。さらに手を打つ。日ハムから大野奨太をFAで獲得。2016年日ハムの主力捕手ではあったが、肘を痛めていた。大野は安心して見えるのだが、極度の盗塁阻止率の悪さ。まだ怪我が治っていない。不安がまた押し寄せてきた。与田監督になって、伊東ヘッドが目に付けたのが強肩の加藤。2019年は加藤の年だった。しかし打撃とキャッチングに難があり、レギュラーを保証されないままであった。

そして2020年。捕手レギュラー未定のままシーズンへ。ドラフトで獲得した慶大の郡司は即戦力とみられ、加藤より郡司かもと思わせるようになった。そこになんとか食らいついてきたのが木下。木下も社会人no1捕手の称号を持つ捕手だったが、いまいちパットしないっまま4年。

加藤が不調脱落、郡司が台頭。まさかの外国人捕手アリエルの登場。木下は3番手かと思われたが、持ち前の打撃力、ガタイの良さ、盗塁阻止率の高さ。これまで待ち望んでいた捕手の姿が現れ始めた。2020年は木下の年だったかもしれないというほど、木下がブレイクした。

あとは今季、継続できるかというとこですね。木下が出場の機会を得たのは、アリエルの怪我が大きかったというとアリエルに失礼だが、その合間を見事、木下がものにしたというところだろう。あそこでのらりくらいなら、何の意味もなかったが、強烈なインパクトを与えるに成功した。打撃もいい。2割5分以上の打率を残せるのなら、そりゃ木下をえらぶだろう。今季、アリエルは・・・もう契約おわったんだったっけ？まあいるだろう。アリエルがいたとしても、おそらく木下は不動。なんといっても大野の信頼を完全に得ている。

しかし2番手、3番手はぜったいいなくてはならない。キャンプ、オープン戦次第だけど、郡司もいいものを持っている選手なので、一軍に置いておきたい。ただあまりにも出場機会が少ないので、ここがちょっと、見せるに見せれないもどかしさがある。

難しいところですね。なんとなく木下は体力がついたので、全試合でもいけるかもしれない。実際、なかなか無理だとは思うが、大半は出ることが可能でしょう。必ず疲れは出てくるので、そこで郡司も機会をものにするしかない。

アリエルに関しては、外国人捕手と大砲としてのロマンを秘めた選手。昨季、最後の最後、ビシエドの故障で一塁も守った。用途としてはユーティリティーなところもある。

あんだけ苦しんだ捕手問題だが、解決する時が来たかもしれない。そう思いたい。