夜空のドラゴンズ

中日ドラゴンズ応援ブログです。

老舗球団 中日ドラゴンズの活躍に私的な意見など書いていきたいと思います。

私的なドラゴンズ日本シリーズ戦記 1988年

昭和が終わろうとしていた1988年。近藤監督、山内監督と続き、良い時もあったが中日というチームはどうも選手が勝手な行動をしているように見えた。まとまりも無くなりつつあるようにも。正直ダラダラ。興味も薄れつつあった。そんな中、闘将 星野が87年に監督に就任。鉄拳制裁、ケンカ野球を全面に押し出す。この時期のドラゴンズには必要だった。要は締めてくれる人が。


今まで見たこともない尖って突っ張ったドラゴンズが誕生していた。この時期、前回と同じように、巨人は強大。広島も相変わらず強力な球団。とくに広島には毎年大きく負け越していた。広島には負けるよね。ファンであっても半ば当然のように受け入れていた。しかし、ドラゴンズのツッパリは広島にも矛先を向けた。広島球場での乱闘。星野さんの蹴り!鉄砲玉の選手(岩本?小松崎?)が広島の選手を殴りまくるシーンは、おいおい!って逆に引いたし、恐ろしいとも思ったが、いやこれが結構、いい具合に一発かましてやったというふうになったように思う。だって完全に舐められてたしね。87年に久しぶりに広島に勝ち越し、88年は大きく勝ち越した。この辺は広島も世代交代の時期に来ていたと思われる。確か。


88年、今年は戦力が揃ったと豪語していた星野さん。出足につまづき夏前まで下位に低迷。仁村兄のサヨナラヒットをきっかけに、怒涛の連勝が始まる。7連勝して1敗してまた7連勝みたいな感じだったかな。試合も終盤逆転が多く、サヨナラ勝ちが異常に多かった気がする。丁度、2017年の広島のような感じで。2位巨人にも大差をつけてぶっちぎり優勝。


この年、西武から移籍してきた小野が確か18勝くらいした。小松に杉本あたりが先発の軸で抑えに郭。山本昌が終盤帰国して5連勝するなどした。打者では新人王立浪、切り込み隊長の彦野、いぶし銀の仁村、正捕手を掴んだ中村。87年から移籍した4番落合。外国人のゲーリーは落合の神主打法に魅せられ取り入れた。本塁打は減ったがアベレージと勝負強さがあった。うーやんこと宇野もいた。


私はこの時期、関西に住んでおり、さすがにあまり中日の試合が見れなかった。優勝を決めた日は、なぜか釣りに行くという。そして行く途中、車のラジオで、ああ優勝した!なんかナゴヤ球場大変なことになっているな。と・・・またお客さんがグランドになだれ込み・・・おそらくこんな光景、これが最後だったのではないでしょうかね。


そして日本シリーズ。相手はまたしても西武。前回82年に対戦した西武ではない。今や球界の盟主といってもいい。リーグ4連覇。日本シリーズ2連覇中の球団。正直、黄金期中の黄金期だった。ただこの年は近鉄にかなり追い詰められた。あの川崎決戦で近鉄が逆転できなかった。中日から移籍したブライアントも大活躍していた。苦しいシーズンをものにした西武だった。また西武には若い清原、石毛、秋山、工藤が揃っており、この壁は強烈。だがツッパッてチームを改革した星野中日の集大成として勝ってほしいと思った。


ナゴヤで始まった第1戦。お約束?簡単に負け!これでは82年と遜色ない。第2戦は終盤に中日が集中打で勝利。早くもタイに持ち込んだ。よし!行ける。所沢では前回2勝している。一気に・・・・


甘かった。3戦目 満を持して山本が先発。好投し打線も先制するが西武は試合巧者だった。逆転され逃げ切られる。4戦目は森山に完封負け。逆に一気に王手をかけられた。4試合もしているが、時が流れるのが早い。西武はたんたんと試合を消化しているように感じた。


5戦目は初回から打ち合い、先制、逆転、勝ち越し。勝ち越して逃げ切るため郭を早い回に投入した。西武もじりっと詰め寄る。9回に同点に追いつかれる。郭で最後まで行くしかない。ただ郭は明らかに不安な表情を浮かべており、私も不安になった。完全に退路を断った戦いとなってしまった。延長戦で西武サヨナラ!あ~~~終わった・・・


圧倒された。西武は何一つ苦しんでもいないように勝った。もてあそばれたのか?とさえ思った。落合は封じられ、ゲーリーは確かわき腹痛かなにかであまり出場していない。後年、この主力打者を欠く状態がまたものをいうシリーズがあったが、痛かった。中日から西武へ移籍した平野がほくそ笑んでいるような気がした。


あれだけリーグ戦で勝った、奇跡の逆転も見慣れるほど。チームも強く改革した。しかしまたも日本シリーズで現実を見たような気がした。また長い旅が始まる時が来ていたんですね。

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