私の15年くらい前の構想では、将来、堂上兄弟でクリーンアップを打つというのがドラゴンズの未来にあると考えていた。親父さんはよく知っていた。ジャンボ堂上。体が大きくてパワーがいかにもありそうで、投手でありながらバッティングもいい。当初は先発、中継ぎフル回転の投手。生涯成績はそんなに目立つことは無かったが、その息子2人が名電を経て地元中日入団は約束されたようなものだった。

あれから１５年。剛裕は中日の球団職員。直倫は現役ではあるがレギュラーはとれていない。予想をはるかに下回った。

落合監督はこの２人を使わなかった・・・というわけでもないんですけどね。結構、チャンスはあったし、兄弟そろってスタメン、お立ち台も経験している。ただなんか落合さんも周りに押されて、しかたなくやっているような感じがあった。落合さんにしては珍しくね。真相はわからない。

確かに当時のレギュラー陣を追い抜くのは困難だったかもしれない。それを抜けなかったということもあるだろうが、次世代を準備するという点で落合さんはこの２人をそれほど注視はしていなかったとは思う。２人の成長を待つほど暇ではなかったと言えばそうかもしれない。毎年、優勝争いをしていたから。しかし世代交代ができなかった痛手は後年同じような年数でチームを苦しめることとなった。あの堂上兄弟を中軸にする何か手はあったように思う。

もうひとつは親父さんの存在だな。若手寮の寮長だった。この点はいくつかの疑惑みたいなものがあった。堂上兄弟が優遇されているとか・・・・何を優遇されているのかよくはわからないけど、なんかそういう記事もあった。ただ優遇したとこで、大したことはできないでしょうけどね。せいぜい綺麗で大きな部屋与えるとか、いい飯食わすとか、そんなもんでしょ。でも実際やっていたら、ほかの選手は面白くはないですね。

２人とも、どこか頑固なのか、意固地になってしまっているようなところがあったのかも。剛裕は力任せなとこがり、直倫においては打撃が非力に見えた。

剛裕は最後のほうは、強引に引っ張るだけをしていた感じがある。勝負強いバッティングを何度か見せてくれたんですけどね。２００７年出てきたときは、アベレージで勝負できそうな雰囲気があり、３番とかに向いているかもしれないと思ったもんです。

直倫は今も現役ですが、２年くらい前まで右打ちに特化したような形だったように思います。それに今もですが、スタンスがガニ股で、なんかガチガチではないのかという感じでした。昨年、バットを立てて神主気味にしたことによりホームランが増加。直倫に関しては今年またホームランを打てるかどうかってとこが注目。

でも直倫がこんなに守備の人になるなんて思わなかった。出てきたときも、やるじゃないか！って感じから、うまいな直倫！になって、そこへ飛んだら直倫！になって今や、中日の内野では、直倫が一番うまい、プロレベルでも指折りではないかと言われるまでなってしまった。一度でいいのでゴールデングラブとか取らしてあげたい。

剛裕はこれから球団職員として、選手がやりやすい環境を作ってやれるようにという所信表明がありましたね。どこまでも真面目ないいやつだな。そういうふうに人の世話をするということに、長けているのかもしれない。もしかしたら天職かも。しかも地元中日でそれができるのだし、人間味活かしていければいいですね。

堂上兄弟。違う形にはなったけど、２人ともまだまだバリバリやってちょーよ！