中日が優勝争いするたびに常に争わなくてはならないのが、宿敵巨人。今のファンはそうでもないかもしれないけど、古いファンは巨人に勝ってこそ、巨人に勝てばいい、巨人が憎い、アンチ巨人。などなど、とにかく敵は巨人のみだという感覚の人も多かったと思う。かつては私も巨人に勝てば他チームに勝つよりうれしかった。なぜなら強かったからですね。明らかに当時の巨人の選手の体つきは他のチームと違っていた。お尻がまず違う。プリプリだ。ちょっと淡口の影響もあるんだけど・・・対して中日の選手は、なんか着やせしてんじゃない？って選手が多かった。中日らしいと思える選手って、なぜか私、むかーーーしいた田野倉選手みたいな人を頭に浮かべる。よっぽどコアじゃないと田野倉なんて選手知らんと思うけど、パンチ力はあったので、いいとこでホームラン打ってましたよ。あとは前原とかね。荒木も伝統的な中日って感じの体だと思う。

で、巨人なんですが、私はそんな肩入れして巨人憎しなんて昔からあんまり思わないんですよね。あれは名古屋の東京に対する対抗心と新聞屋同士の宿敵感から来ているのは確かなんだけど、私はむしろ球界の盟主巨人にもっと頑張ってほしいとさえ思う。巨人が声をかければいろいろなことができると思うしね。かつてのアジアシリーズも読売が最初は主催だった。閉塞感のある日本野球界を外部へ発展させようと手を打とうとしたのかなとか思っていた。でも利益が無いと巨人も自分から降りてしまうしね。CSだって巨人がやると言ったからセリーグもやった。中日、阪神はじめほかの球団は巨人についていくしかないんだけど、そういう時代でもなくなってきたのは確かかな。中日、阪神なんかは未だに、まだ一緒に対抗心もやしてやろうよ！僕たちだけで！ってスタイルを崩しませんもんね。まあそろそろ自主独立ってわけにはいかんかねってとこですね。

そんな巨人が一度だけ最下位を記録した年があった。昭和50年、1975年。前年、中日が巨人の10連覇を阻止。20年ぶりの優勝を飾った翌年です。長嶋巨人の船出だったんですが、確か、王さんがケガしてたかなんかで、チーム自体の調子は最悪だったんでしょうね。V9の疲れもあったとは思うし、あの川上さんが急にいなくなったというのも大きかったかな。そんなこんなで巨人は早々とペナントレースから脱落。

他の球団は何してた・・・・なんと中日は連覇を狙える位置にいた。2010年、11年を待たず連覇を狙える年だったんですね。その抗争相手は、当時、万年下位のお荷物球団と言われていた広島。この年から広島の山本浩二、衣笠らが力を発揮し始める。どんなんだったか・・・よく知りません・・・・リアルタイムでは見てないのですが、おそらく名古屋は中日連覇の可能性を夢見ていたとは思う。激しいペナントだったとも思う。広島球場で三村がホームを突いたとき、中日捕手の新宅が逆に体当たり、というかグラブでぶん殴ったような感じだった。これに地元広島のファンが大激怒！グランドになだれ込み中日の選手も殴られるという。昭和っぽい熱く荒れた試合で翌日はこれが原因で中止になっちまった。

選手では広島から移籍した井上弘昭選手が山本浩二と首位打者を争った。井上さんも勝負強い打者で一時期、土壇場で逆転打をいつも打ってくれていたイメージがある。

投手はすごいですね、闘将星野17勝、ハイテンポ松本17勝、アンダースロー三沢13勝、鈴木孝政会長9勝21セーブ、名コーチ稲葉さん7勝。この人らだけで63勝。この年は69勝なんで、ほとんどを稼いでますね。

これなら連覇できたでしょう！っていいたいところですが、広島の団結力に及ばなかったか。

ここで中日ファン的言い訳として、やはり相手が巨人でないととなりますね。特に星野さんなんかは・・・・でもねほかの球団との争いでも勝ってほしいんですよね。

落合さんの時代では宿敵は阪神だった時期があった。またヤクルトと争ったときも。広島とDENAと優勝争って勝ってほしいんですよね。

広島には過去、2，3回争って全部負けているような気がするな。DENAに関しては、DENAの過去2回の優勝に中日は噛んでるんですよね。どちらも負けた。

巨人のいなかった昭和50年は連覇を狙ったが敗れた。いろんな意味で巨人依存症からは脱却しないといかん時がくるかもしれない。巨人がいないとつまらないっていう時代でもない。とは言い切れない。けど、他の球団と争っても勝てる力を持ってほしいですね。