夜空のドラゴンズ

中日ドラゴンズ応援ブログです。

老舗球団 中日ドラゴンズの活躍に私的な意見など書いていきたいと思います。

ドラゴンズ戦記 武闘派の時代

本来、中日ドラゴンズというチームは温厚な選手が多く、地方球団ということもあり全国的には、それほど目立たない。それを一変させた時期が星野監督の時代ですね。巨人ファンの徳光さんがデビル星野と言って、巨人ファンもさぞかしむかついていたことでしょう。


星野さんが監督になって、何か変わりそうだ・・・そう感じずにはいられないのは落合さんをトレードで迎えた時に始まっているが、大きくイメージが変わったのが広島球場での乱闘だった。長年、広島には苦汁を飲まされ続けていた時代でした。黄金期は多少すぎていたかもしれませんが、巨人に対抗しうるのは広島でした。毎年スカボロに広島に負けていた中日、その広島球場では今まで見たことない乱闘を目のあたりにする。伏線は達川のホームへ突入した中尾へのミットでのパンチ。これは星野監督も出てきたがことなくを得た。次に川又が2塁進塁時に正田にお腹にタッチされた。見た感じたいしたことないのですが、川又が激怒。正田に詰めかかる。高橋慶彦が”下がれや!”って感じで止めにかかる。その瞬間、中日ベンチから選手全員が飛び出してきた。小松崎?岩本?ガンちゃんだったか、ものすごい勢いで広島の選手を殴りまくる。これには私も引いた・・・こんなことしていいのか、相手は広島やぞ。これで収まらなかった、星野監督が伊勢コーチにキック!えええ!ってな感じでさらに引いてしまった。


結果的にこの乱闘は長年中日に蔓延していた広島コンプレックスを払拭で来たように思う。この乱闘は、怖かったけど、チームにとっては有効だった。また阪急から移籍してきた岩本、もしくは元気印の小松崎は鉄砲玉だということがわかった。岩本なんかは珍プレー好プレーにも出るひょうきんな選手のイメージだったが、いやああ、見直した。でいいのかい・・・


広島とはこの年の暮れだったか、翌年だったかにも、また広島球場でむちゃくちゃな乱闘があった。長富が投げた球が仁村徹(現二軍監督)の手に当たり、仁村さん激怒!待ってましたとばかりに乱闘要員を先頭に中日が武力行使!しかーーーし!広島にも、待ってました!と手ぐすね引いていた選手が・・・長嶋清幸選手。小松崎だったと思うけど、長嶋の返り討ちにあってユニフォームをバリバリに破られ、長嶋が蹴る蹴る蹴る。これもなかなかの乱闘でした。後年、その長嶋が中日へ移籍。これがまたなかなかいい選手でした。勝負強いし、シュアなバッティングで良く助けてくれた。昨日の敵は今日の友ってな感じで。長嶋さんはその後も、中日のコーチもしてくれて、縁が深くなっちゃいましたね。


巨人とも因縁の乱闘が・・・
熊本での巨人戦。中日宮下がクロマティ―の背中にデットボール。クロマティ―が帽子をとって謝らんかい!っていうジェスチャーを見せる。この辺、クロマティ―って日本の流儀を持っていた。が、宮下は応じない。怒ったクロマティ―がマウンドへ行って、宮下にパンチ!綺麗にヒットした。両軍入り乱れての乱闘。この乱闘時、星野さんが王さんの肩を押して、拳を王さんの目前に見せて何やら言っていた。”やるならやってやろうじゃないか!”って言ってるのかなと思っていたら、後日、星野さん自身が”あれは、グーはないだろ!って言ってたんや”と言っていた。そんな風には見えんかった。それよりも世界の王さんに対して、なんて無礼なことするんだ!って気持ちがあった。


ナゴヤ球場巨人戦で、球審の判定を巡り、星野さんが比較的温厚に抗議していた。その時、巨人ベンチから星野さんになんか野次が飛んだ。急に星野さんの視線が巨人ベンチに向き、”なんやコラー!”めっちゃ激怒して巨人ベンチへ。両軍入り乱れる中、星野さんが水野を平手打ち!まあここまでは、びっくりしたけど、もっとひどい事態が。この年から助っ人で中日へ来ていたディスティファ―ノって選手が巨人の選手を殴る殴る殴る。この助っ人は、アメリカでも荒くれ者で有名で、このシーズンのオープン戦で西武の大宮捕手をボコボコにした経緯がある。オープン戦って・・・・やりすぎやろ。それに大宮は中日にも在籍していた選手なのに・・・・後味悪・・・彼の存在は、もう、中日エエかげんにしーや!ってとこもあった。


もっともヤバイと思ったのは、第2次星野政権時、山崎武司と巨人ガルベスの乱闘ですね。ガルベスの内角攻めに山崎もずっとむかついていたらしい。次来たらやったるという気持ちだったと山崎もテレビで言っていた。その次が来た。内角をえぐり山崎が倒れる。バットを持ったまま山崎がガルベスに詰め寄る。さすがにバットはやばいと思った。山崎はバットを途中で置いた。でもガルベスは甘くなかった。マウンドから振り下ろすようなパンチ。山崎もパンチを打つがガルベスのほうが早く山崎の顔面を捉える。山崎もガルベスを抱え込む、これはやばいぞ。両軍マウンドに集合。大乱闘勃発。これは後味悪い。そう思った。武司ももっとガルベスボコボコにしてやればよかったのに!正直、そう思った。あのガルベスは本当に憎たらしい投手だったしね。でもああいうのいると俄然ファイトがわいてくるというか、やったらあ!みたいな感じで試合が見れる。今はそういう選手いないので、寂しいと言えば寂しいですね。今の時代、こんなことあったら、引退に追い込まれるかもしれない。実際、ガルベスが後日、審判にボールをぶつけようとした甲子園の事件で、長嶋監督が坊主、ガルベスは追放みたいになったしね。まあ、やりすぎたとこはあった。


まあ、もっとあったとは思うけど、大きなやつはこんなとこですね。最初の有効的な乱闘は評価するが、その後は武闘派集団とかケンカ野球とか、とにかく軍団よばわりされる時代でしたね。まあおとなしくやられるよりは元気あっていいのかなあとも思うんですが、日本の乱闘は、アメリカのようにショー的な要素が少ないので危ない。それに星野さんは審判にもよくいちゃもんつけていたが、あれはあんまし好きではない。有効なのもあったけど、度が過ぎてたような気もする。


そういう時代もあったな。みたいな感じで、今はどこの球団もスポーツライクなスタイルにはなった気がする。でもちょっとそういうのも寂しいかな。熱みたいなものを感じるというのも必要な気がします。

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